旅行: 国境を行く

2016年5月14日 (土)

中国から、ロシアに再入国する旅

琿春を発ったのは朝

201652日、スラヴヤンカ(Славянка、斯拉夫)行きのバスは、琿春バスターミナルを750に出発。バスの乗客は、私たちも含めて7人とガラガラでした。バスは鉄道の国境駅を通り過ぎ、街を離れて山の中にある出入国管理事務所へと向かいます。

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ちなみに前日の日中、切符を購入しようとバスターミナルに赴くと、「明朝7時半に来るように」と職員に助言されていたのでので、この時間までにバスターミナルに行き、チケットは当日購入しました。

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中国を出国

815に国境事務所前の門に着くと、新たな乗客が4人乗り込んできました。約30分の停車中に、国境警備員による車内でのパスポートチェックなどが行われ、845、いよいよバスを降車して、トランクから荷物も取り出して、出国手続きに向かいます。

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出国手続きはあっという間で、バスへの乗車が許可されるまで免税品店を冷やかしたり、トイレに行ったりしました。ちなみに、ロシアの管理事務所のトイレはあまりきれいでないので、トイレに行くなら中国側で済ませておくことをお勧めします。

バスに乗車すると国境警備員による車内での出国スタンプのチェックを経て900に出発しました。

 

少し不安だった、ロシア再入国を果たす♪

中国の出入国管理事務所からほんの少し、のろのろと車が進んだところで、ロシアの国境警備員による車内でのパスポートチェックが行われ、10分足らずでロシアのクラスキノ(Краскино)出入国管理事務所に到着します。中国の事務所とは比べものにならない粗末な建物ですが、新しい建物を整備中のようでした。ここでもトランクの荷物を持参して、ロシア入国の手続きを行います。

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入国に際しては、入出国カードに記入してから窓口に向かいます。空港などで入国する際は、審査官がワープロで作成してくれますが、ここでは自分で作成します。ちなみに、図を用いて記入方法を解説したがボードが置いてあるので、これに従って記入すれば簡単です。


不安の原因は『地球の歩き方』に記載されたデマ情報・・・

実はこのルート、201415年の年末年始に中国東北部の旅行を計画する際に購入した『地球の歩き方/大連・瀋陽・ハルビン ’1314』の巻頭特集を見て、いつかは旅行したい・・・と思っていたルート。しかし、同書の19頁には“陸路入国の際は、入国地が記載されたビザでなければならない”という記載があります。この一文によって、実は今回の旅は計画段階で少々振り回されました。

陸路でのロシア入国は、ベラルーシからの経験がありました。しかし、ベラルーシとロシアは特別な協定があり、入出国審査すらなかったので少し不安でした・・・。

が、結局はデマだったのです。今回はロシア~中国~ロシアを旅しましたが、普通のダブルエントリービザでOKでした(写真)。それにしても、情報を売る商売なのに、こういう誤報を堂々と掲載するのは困りものです・・・。

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造船の街、スラヴヤンカに到着

930、事務所を出てバスに乗り込み、出発ですが、事務所の敷地を出る前のポイントで再び停車し乗客数のチェックが行われます。これが終われば、後はひたすら荒涼とした風景を快走します。途中、私たち以外の乗客は全て下車してしまい、バスは貸し切り状態になりました。

そして中国時間10時半、現地時間12時半前にスラヴヤンカのバス停に到着しました。

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スラヴヤンカ乗り継ぎでの大失態

バス停に着くと、道を隔てて向かいにあるAвтокасса(バス切符売り場)に向かいました。ここでは、念のためこの日の午後にウラジオストク行きの船が運航されているかどうかを確認し、運航がないことを確認して、1500発のバスの存在を聞きました。

ここで切符を買うように言われなかったこと、スラヴヤンカまでのバスが異常に空いていたことから、切符は必要なく車内でお金を払えば良いのだ・・・と勝手に思い込み、これが悲劇を招くことになりました。

 

スラヴヤンカ出発まで・・・

バスの時刻を確認した後は、この小さな街で時間をどのように潰すのかが課題になりました。私たちはまず、バス待合所に荷物を預けて、近くの市場をざっと見て、市場の入口よりも少し先にあるスタローバヤстоловая)で昼食を取ります。

スタローバヤとはカフェテリア形式の大衆食堂ですが、ここではカード払いもできるので、入国後、ルーブルを持っていなくても食事ができます。そして“便座付き”の洋式トイレもあって旅行者には優しいお店です。

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食事の後はバス停周辺を散策し、本屋でウラジオストクの地図を購入するなどして時間を潰しました。それでも時間を持てあまし、結局バスの時間まで待合所で過ごしました。

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そして、1440頃、ウラジオストク行きのバスの改札が始まりました。「いよいよ、出発できる!」そう思い、始発のバスに向かうと思いの外、バスの前に人だかりができています。漸くバスに乗り込む順番が来たそのとき、運転手からの「切符は?」という私にとっては意外な質問が・・・。もちろん、持っていないこと伝えると「席は満席だよ」と切り替えされ、凍り付きます・・・。そして、運転手から1時間後のバスの存在と、改札を手伝っているおばちゃんから切符を買うように言われました。

 

バスのチケット売り場は2箇所!

改札を終えたおばちゃんの後についていくと、市場の中へ。すると街に着いてすぐに向かった切符売り場とは別の売り場があり、ここで切符を購入しました。

後で荷物預かり所のおばちゃんに事情を聞くと、ウラジオストク行きのバスのうち3本(1010発、1500発、1600発)は市場の窓口、他のバスはバス停と道を挟んだ場所にある窓口でチケットを購入するとのこと。換言すれば、琿春を朝に出た場合、基本的に市場内の窓口で切符を手配することになります。

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時間遅れでスラヴヤンカを出発

1600発のバスはザルビノ(Зару́бино)始発の便で、到着時点でかなりの乗車率。おまけに始発便よりも、ぼろい・・・。

出発すると、途中で一度だけ休憩がありますが、あとは市内までひたすら走り続け19時半前、ウラジオストクのバスターミナルに到着しました。

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しかし、バスターミナルは街の中心部から結構離れているため旅はさらに続きます。車中で中央駅へは1番か15番バスに乗ることを教えられていたのですが、そのバスの停留所がなかなか見つからず、結局バスターミナルに隣接しているエレクトリーチカ(近郊電車)の駅から2013発のウラジオストク行きに乗って中央駅を目指しました。

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もう少し早く、電車の利用を決断していたら一本前の電車に乗れたのですが・・・。

こうして琿春からスラヴヤンカ経由、ウラジオストクの10時間強の旅を終えました。

 

バスと“船”の運行日の注意!

本来、私たちは201651日(日)に琿春からスラヴヤンカ経由で、ウラジオストクに向かうことを計画していました。

日曜日はスラヴヤンカからウラジオストクに向かう船が夕刻に出るので、船の方が楽しい旅ができると考えたこと、そしてウラジオストクの船着き場は街の中央駅近く(写真)にあるので到着後の移動に便利なためです。

 しかし、中国にとってメーデーは重要な祝日・・・とのことで、国際バスが運休になることを前日の夕刻、現地のバスターミナルで聞かされました。何とも間が悪い・・・。

琿春出発は予定より一日遅くなり、月曜日の船はスラヴヤンカを700に出航する便のみなので、結局ウラジオストックまでの全行程をバスで移動することに。特にスラヴヤンカからのバス移動に関しては、事前の情報収集が不十分だったためバタバタする結果になりました・・・。

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スラヴヤンカ~ウラジオストク航路

http://pereprava.su/index.html

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ロシアから、中国へバスで国境を越える旅

夜行列車でウスリースクに到着

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2016年4月28日、ハバロフスク駅を現地時間2100に出発したシベリア鉄道の夜行列車Океан(アキアーン)号は、ウスリースク(Уссурийск)に翌朝616に到着。駅前でタクシードライバーを捕まえて、バスターミナルまでの料金を聞くと「100ルーブル」とのことなので乗車します。

 

中露国境越えのバスが出発

綏芬河行きのバス(807-1番)は、ウスリースク発740です。バスターミナルで1時間程度待つことになりますが、いくつかの売店が営業しているのでこの時間を利用して、軽い朝食等を済ませることもできます。ちなみに、チケットの発売は7時からです。運賃は1,400ルーブルで、荷物料金は別途徴収されますが値段を失念しました・・・。500ルーブル程度だったのではないかと・・・。

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740の時点でもバスは入線しておらず、遅発。いくつかの空席が見られましたが、市内の幾つかのバス停で客を拾うと、満席になりました。皆さん買い出しに行くためなのか、トランクに荷物を預けることもなくほぼ手ぶら状態です。

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国境の街、ポグラニチニで休憩

バスは940に国境の街、ポグラニチニ(Пограничный)に到着。ここで休憩タイム。駐車場の横には市場があります。乗客に停車時間を確認したところ「1010まで・・・」と言われたので1005に戻りましたが、出発時間を教えてくれた本人がバスに戻ったのが1015、運転手がバスに戻ってきたのが1040でした。恐らく1時間停車なのだと思います。運転手に確認すべきでした。ちなみにトイレは数カ所ありましたが、どこも10ルーブルのようでした。

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ロシアの出国手続き

1040にポグラニチニのバスターミナルを出ると、国境の検問所前に1100に到着。ここでもドアが開き再び休憩時間。喫煙者は外でタバコを吸っています。

辺りには出国手続きの順番待ちなのでしょうか、ものすごい数のトラックが並んで停車しています・・・。

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1135にバスは出入国管理事務所のゲートをくぐります。高圧電線の張られたフェンスが、物々しい感じです・・・。そしてトランクに預けた荷物を取り出して、徒歩で事務所の建屋に向かいます。出国手続きを済ませても、しばらくは建屋内に留まります。この間、バス車両の厳重な検査があるようです。1215再びバスのトランクに荷物を収めて、乗車。車内で国境警備員が出国スタンプをチェックして回り、これを終えると、いよいよ中国に向けて出発します。

 

中国入国!そして・・・

ポグラニチニの出入国管理事務所と、綏芬河の事務所の間は少し距離があります。その間、あまり手の入っていない自然の中をバスは走ります。

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1230(中国時間10:30)に中国側の出入国管理事務所に到着。こちらの建物はロシアのそれと比べて大きく、しかも出入国窓口のある2階までは階段を上らねばなりません。ロシア出国時と同様に、トランクに預けた荷物を持参するので、32段の階段は結構辛いです・・・。

パスポートチェック前に、中国の入国カードに記入します。日本人がこの国境を使うことが稀なためか、この間に審査官が近寄ってきて、パスポートを事務室内に持って行ってしまいました。

そして、パスポートを返却され、いよいよ入国審査。パスポートを返却される間に、他の多くの乗客は審査を終えて1階に向かっています。私たちは最後尾となり、窓口での入国手続きにも時間がかかりました。

出入国管理事務所に置き去りにされる・・・

そうです、確かに他の乗客に比べて時間はかかりました。でもね・・・バス乗り場に下りると、バスがないって一体、どういうことよ!建物に入ってから20分って、ロシア出国より時間かかっていないじゃない・・・。満席だったはずの座席が2つ空いているのに、なんで「みんな揃ったね、じゃあ出発進行!」ってなってしまうのよ!

事務所前にいる中国人は「バスはもう行っちゃったよ」「バスはないよ」と・・・。そこに待ってましたとばかりに登場したのが、白タクの運ちゃん・・・。出入国管理事務所前に置き去りにされ、大きなスーツケースを持って呆然としている旅行者なんて、彼らにとってはカモがネギ背負って、おまけに鍋まで小脇に抱えているようなもの。

あのとき、冷静に考えることができれば、綏芬河の国境では隣接する昔の国境事務所が観光地になっており、バスも来るし恐らくちゃんとしたタクシーもいる・・・と判断しただろう。しかし、あんまりな展開に混乱していたこと、入国間もないタイミングで中国のタクシーの相場勘が戻ってないこと(50元を提示されました)、バスターミナルから駅まではどうせタクシーを利用しようと思っていたこと等々、いろいろな条件が重なって・・・乗っちゃいました。が、駅までかなりぼったくられていました・・・。

発展著しい綏芬河の街

それにしても中国の開発の勢いには、いつも驚かされます。綏芬河駅へ前回の訪問は2015年1月1日でした。あれから1年半も経っていないのに、駅は街外れに移転し、びっくりするほど大きくて立派なものになっていて、線路も高規格の新線になっていました。

ちなみに中心市街地へは、循環バスが高頻度で運行されていました。メーター付きの正規のタクシーでも10元かかりませんでした。

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さて、国境での置き去りと白タク運転手が現れた事件については、「バスの運ちゃんと結託しているんじゃないの?」と疑っていますが、無事にロシアから中国に入国できました。

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